お茶の乾燥・火入れについて

140731.jpg
こんにちは、松永です。

今朝は、小麦色に日焼けした小学生が水泳バックを持って
楽しそうに歩いている姿を見かけました。
私も何年か前は日焼けも気にせず遊び回っていたな…。
と少し遠い記憶をたどりながらも、懐かしく感じました。

さて、今日はお茶の「乾燥・火入れ」について考えます。

先日のお茶の「仕上げ」のお話をした時に書きましたが、
5月、6月に一年分のお茶が収穫されるため、
一年通じて美味しく飲んでいただけるお茶を
安定してお届けするために、
荒茶に含まれる余分な水分(5~7%)を、
「乾燥」させることで取り除いていきます。

このとき乾燥のついでに、お茶を焙煎することで香味を変性させる
作業を、茶業界では「火入れ」と呼んでいます。

畑で栽培した茶葉を蒸して揉んで「荒茶」にするときに
取り切れずお茶の中に残してきた余分な水分をとる作業が「乾燥」で、
その延長線上にあるのが「火入れ」です。

乾燥も火入れも「荒茶」が持つ余分な水分を上手く活用することで、
様々な作業結果が得られるわけです。もちろん仕上げでの磨き方
によっても作業結果は異なってきます。

抜くのか、蒸らすのか、焦がすのか、お茶の状態に合った
乾燥・火入れを見極めるには、お茶をどれだけ見てきたか、
それもプロの目で見てきたのか、が重要になってきます。

当社では、お茶の持っているものをしっかり引き出して、
最高の状態でお客様にお届けするために、
荒茶それぞれに最適の乾燥・火入れをします。

そのためには、荒茶の特性を見抜くために「拝見」という
お茶の鑑定をするのですが、
拝見についてはまたの機会にご紹介しますね。

それでは、暑さに負けずお身体大切にお過ごしください。