築地 勝美


本山を代表する生産家「築地勝美」さんのご紹介


葉桐茶の原点とも言える築地勝美さん。
「葉桐 静岡山のお茶」は、1983年本山茶の生産家 築地さんとの出会いから始まりました。

畑の状態を見極めるきめ細やかな感性、理論に裏打ちされた職人技の製茶技術によって、
お茶は新しい命を吹き込まれます。

静岡茶の生産家 松川 洋平
築 地 勝 美
茶園所在地 静岡県静岡市葵区寺尾~横沢
茶園面積 250アール
栽培品種 藪北(やぶきた)、やまかい、香駿、
蒼風、大棟、在来
栽培方法 地力向上による芽重型茶園
荒茶製造方法 余分な蒸気、熱を極力加えずに畑のお茶をそのまま荒茶にする

本人から一言

「おらのお茶高いよ。だけど美味いよ。一度飲んでくりょ。」

美味しいお茶は畑で作るもの。畑の状態や気象条件を考慮して設計したふつうの肥料を普通にやるだけ。
自分の畑、その力を信じて畑の状態に合わせた肥料を作ったら後は畑に任せとけばいい。

微生物が雨や気温と協力して分解イオン化して、お茶が吸い上げてくれる。丹精した生葉は摘採したら
すぐお茶にするのがいい。新鮮なほど香りも味も力がでる。

摘採直後の生葉に100の成分があるとすると、時間がたてばそこから水分や香りの成分などが
蒸散して抜けていく。だから、蒸したら後は揉んで乾かすだけ、出来るだけ素早く短時間で。

多くの蒸気を使ったり、長い時間蒸せば、それだけ余分な水分や熱が茶葉に残り、
揉んで乾かす邪魔をする。その水分を乾かすためにまた余分な熱、風、力を使うことになり、
茶葉の中にある限られた成分はここでも飛んでいくことになる。


これが美味しいお茶を作るコツ。

葉桐から一言

正直、初めて会った時にはその考え方の特異さから「本当か?」と疑っていました。
しかしながら、その畑や工場でやっていること、作ってくるお茶の見事さを拝見するうちに、
築地さんの理屈が正しいことを思い知らされ、現在では葉桐茶品質の原点になっています。
畑で育てた生葉を大切にし、それを活かす最高の技術理論を実践しているのだと思います。



※築地さんのお茶は甥の小杉佳輝さんへ引き継がれました。
2015年産茶葉より生産家名が変更となります。



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